僕は詩が書けない
詩が書けない
ここで中座して夜食を作って食む
詩が書けない
ここで夜食が噎せて咳き込む
詩が書けない
ここ止まらない咳にキレる
詩が書けない
そういえば小学校の頃、だいたいどんな教科でも満点をとれたこの僕が、詩の問題が出た途端に、まったく解けなかった。どこにも答えになりそうなものが記されてないのに、そんな問題がどうして解けようか。思い出したらムカムカしてきた。あとついでに、喉に卵が引っ掛かって夜中に窓の外に咆哮する
そも、詩が読めない
だいたいあの美的意識が共感できない。どうして、ただ短い文がいくつか、散らされているだけではないか。字数制限も何もない。短歌や俳句、あれは素晴らしい。僕らの人生では、あるルールの中で狭量な人間どもが、誰が一番かと競うことこそが、とてもしょうもなく、そしてとても美しい。制限の中に留まっているくせ、なぜかさも自分が自由に何かを書いていると思っている糞ったれどもに、自分と自分を形成するものに従属するしかない悲哀が押し寄せて、そのまま何処か遠くへ流されますように
七夕は随分まだ先なのでサンタさんにお願いしよう。
もしくは産婆さん。新たな人生を始めてもらうのだ。一体何たる高齢化社会だろう。