こーんにちはっ、アパシー

わーたしーがーパーパーよー。いえい。

あなたの産みの親はわたしです。わたしが、人生と性交して、お腹を痛めて、そしてあなたは産まれました。感謝なさい、アパシー。朝起きて、飯食って、そしてトイレに籠ってアパシーをひり出すと、まるで自分の人生が光り輝いているように見えるし、何なら光り輝いている。嗚呼、人生とは何と美しき哉!

しかし或る朝、ふと見るとアパシーが不在だった。これは困ったことだ。彼をひり出さぬことには、朝が始まらぬ。人生が輝かぬ。そして僕は旅に出た。

とりあえず、見ない儘になっていた『電脳コイル』を見始める。ブスがたくさん蠢いていた。なんたる現代芸術であるか。ブスとブスと、それからブスである。そのうえ、ブスである。だらだら見ていると、結局のところ、穴があれば女であることに気付いた。ブスとか関係ない、いけるいける、と奮い立ってから、視聴は捗り、何やら愛しさすら生まれて来た。たくさんの穴は、たくさんの愛しさだった。そしてわたしは、彼女の股間のあたりのモニターに、棒を突き刺す。彼女は死んだ。とても悲しかった。二次元に穴が空いた歴史的瞬間に、アパシーはいなかった。嗚呼、人生とは何とあわれなるもの哉。

わたしは気を取り直した。さあ、旅は終わりだ、家路につこう。でででん。げーむいずおーばー。